昭和10年2月7日、上内匠町の中央座で開催された素人競演大会の記念写真。中央にいる子どもが優勝者である大町の小野寺信子さん(10歳)、その両側には次の広告に名前が載っている新町の芸妓5人がいます。このイベントは、山形新聞が作った新民謡で、コロムビアレコードから発売された「浮かれおばこ」、「山形よいとこ」のキャンペーンを兼ねており、ステージの横には市内のレコード店(酒田蓄音機商会、本城屋、中村書店、蜂屋時計店)の名前がみえます。
中央座内部が写った珍しい写真であるほか、日中戦争が本格的に始まる前の時代が感じられる画像です。