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興亜国防大博覧会(昭和16年)

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昭和16年7月25日から9月4日まで日和山公園を会場として開催されたのが酒田興亜国防博覧会です。いつの時代でも日本人に好まれる博覧会で、日中戦争も5年目を迎え、国内全体は戦争一色になっていた時期のイベントとして、大々的に開催されたようです。上の写真は会場内を示すパンフレットですが、戦時色の中に娯楽色もあります。右上に見える島は飛島でしょうか。
 ちなみに当時の新聞で総入場者数を探してみても見当たらず、8月14日だけで2万人が入場したとの記事しかみつかりません。当初は8月28日までの予定だったものを1週間延長し、9月4日まで開催したのは好評だったからなのか、見込を下回ったからなのか。
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パンフレット外側

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第二会場の山居広場では国防科学と日光館を開催しています。
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以前に紹介した佐藤とし江さんの昭和16年の家計簿には子どもに国防博覧会の入場料を渡したことが記載されています。
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会場写真を見ると結構大掛かりな見世物だったことがわかります。
「海女実演館」
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昭和16年7月25日の酒田毎日新聞
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8月14日は日和山から酒田銀座(中町)まで行列が続いたとあります。

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戦時色一色かと思いきや、こんな余興もあります。
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by sakata1964 | 2020-02-21 20:04 | イベント | Trackback | Comments(0)

酒田における昔の出来事について紹介します。歴史の闇に埋もれ、人々の記憶から忘れ去られた事実にスポットライトを当てることにより、過去が現在とつながっており、現在の酒田も過去の上に形成されたものであることや過去の記録や資料を未来に確実に残すことの意義を認識してもらえたら幸いです。


by sakata1964